2017年11月4日土曜日

HISTORIA CUP for Nintendo 2000 (1)

みなさま

 先日はHISTORIA CUP for Nintendo 2000に出場してまいりました。(公式戦の)成績は3勝6敗と負け越してしまいましたが,非常に収穫の多い一日となりました。関係者すべてのみなさまに,この場を借りて厚く御礼申し上げます。

 さて手始めに,参加に向けて育ててきたパーティを紹介します。育成が明らかに間に合っておりませんでしたが(…),レベル不足で失格にならなくて良かったです(苦笑) 
歴戦の勇者たち。

 今回使用したパーティはこんな感じです。                                                                                
種族名 レベル技1技2技3技4持ち物個体値
へラクロス 50メガホーンじしんねむるねごとはっかのみ9FF7
カビゴン 50ねむるねごとのしかかりばくれつパンチひかりのこなDEFF
エアームド 50どくどくねむるふきとばしドリルくちばしきせきのみDF8F
サイドン 50いわなだれじしんのろいカウンターたべのこしFFF8
スターミー 55ハイドロポンプみがわりサイコキネシスじこさいせいしんぴのしずく?FF7
フーディン 55サイコキネシスれいとうパンチアンコールじこさいせいまひなおしのみ9FFF

 レベル55スターミーとレベル55フーディンなるかなり極端な(かつ,かなり極端にカビに弱い)構成ですが,紆余曲折あってこの形になりました。

 パーティを組み始めるにあたって, この大会で流行しそうなポケモンは何だろうと考えたところ,カビゴンは置いておいて一撃必殺技が使用可能なルールなので,55ケンタロスが非常に厄介でかつ対策が困難だろう,と予想しました。そこで「ケンタロスより素早さ種族値の高いポケモンをレベル55にしよう」と思い,55フーディンから組み始めることにしました。

 フーディンはアンコールと身代わりのうち一方しか覚えられないため,どちらを軸にするか悩みましたが,フーディンの強さの源泉は結局アンコールだろう,という筆者の思い込みと,55ケンタロスとの一対一は身代わりが無くてもフーディン側が有利だろうという筆者の思い込みにより,アンコールを選択しました。

 しかし当時の筆者にはパーティ作成のノウハウが無かったため,蓄積が豊富な第二世代環境を間借りし,55フーディンを使用したパーティの中で筆者でも組めそうなものを,ということで探した結果,以下の二つのうちどちらかを軸にしようと思い立ちました。

55フーディン/55へラクロス/50カビゴン/50サイドン/50パルシェン/50リザードン
55フーディン/55バンギラス/50エアームド/50ハピナス/50スイクン/50フシギバナ

 後者は見た目実力ともに非常に格好良く,何よりカビゴンが居ないことに魅力を感じてぜひ使ってみたいと思ったものの,今回使用可能な一撃必殺技で無理矢理突破されたくない,と考え採用を見送り,前者を間借りして調整しながら使ってみることにしました。技構成まで丸パクリしたのは55フーディン,50サイドン,50カビゴンの3体です。
 次に,相手が55フーディンに対し相性の良いポケモンを2体用意した場合を検討したとき,特にバンギラス・スターミーあたりが厄介になるだろうと考え,これらに相性の良いへラクロスを起用することはあっさり決まりました。最初は55めざ岩へラクロスを投入しようとしたところ,遺伝元メタモンの個体値計算(正確には,物真似を覚えさせるケーシィの特殊個体値5と7の判別計算)の誤りに厳選中に気づき,厳選自体が頓挫します。じゃあめざパ無しの寝言ヘラで行こうと思ったところ,寝言へラクロスにレベルを振ったところで素早さの優劣で逆転できる相手が少なかったので,へラクロスのレベルを50に下げ,あとの2体の編成自由度を高めることにしました。
 この時点でいくらなんでもガラガラに弱すぎるので,一体はガラガラに有利を取れる水タイプにしようと考えていました。このためスターミー,シャワーズ,スイクン,パルシェン等候補者が非常に多く,レベルを含めて全く決まる見込みが立ちませんでした。
 そんな中,横浜ベイスターズが豪運を発揮しクライマックスシリーズを勝ち上がったため,それっぽいポケモンを使おうという発想に至り5体目は55スターミーになりました。55にしたのはケンタロスに有利を取るためです。
 じゃあ最後の一体何にしよう,と検討したところ,スターミーを採用したことによってカビゴンにますます弱くなってしまったこと,吹き飛ばし役が居ないこと,相変わらずガラガラに弱いことを理由に,6体目はエアームドになりました。

 結果的に,50の4体(全員物理攻撃主体)のうち2体が対物理,2体が対特殊,55が2体とも特殊攻撃主体という歪な構成になりました。以下,個体の個別解説を。

55フーディン:サイコキネシス/冷凍パンチ/アンコール/自己再生@麻痺直しの実
 初代から特防を50も下げられたにも関わらず自己再生が意外と有用で,読み負けなければ非常に強いなあと実感しました。の割に黒星の方が多いのは実際の試合(後述)で読み負けを多発させたからなのですが…
 エースのくせに麻痺直しの実ですが,麻痺だけは食らいたくなかったというのと,催眠技はカビゴンかへラクロスに押し付ければ良いと考えたこと,毒はむしろ喰らいに行きたかった,というので,悪くない選択だったと自負しています。

50サイドン:岩雪崩/地震/鈍い/カウンター@食べ残し
 この個体は第2回でも出しています。カビゴンを抑え込みつつカウンターをモリモリ出すつもりで初代から引っ張り出してきましたが,カイリキーのクロスチョップを急所に受けて失敗したり,ミルタンクから予想外に地震が飛んできたり,ナッシーに釘づけにされて全然場に出られなかったり,と苦戦させられました。しかし,ノーマル技一本のカビゴンにはかなり善戦できたので活躍の場は割と多かったです。
 そういえば今大会のサイドン,KP1だったみたいですね。

50カビゴン:眠る/寝言/圧し掛かり/爆裂パンチ@光の粉
 今回の大会中で,この型のカビゴンを相手にすることこそ無かったものの,昨日の個人的MVPは間違いなく彼。今回大量発生したムウマには手も足も出ないものの,電磁砲を受け付けないサイドンと,黒い眼差しを強引に起点にするフーディンが後ろにいることが多かったため,割り切って考えることができ,対ムウマはさほど気にせず戦えました。
  公式戦中,光の粉は4回ほど発動したと記憶しています。光の粉に限らず対戦相手の皆様に相当なストレスを与えるポケモンだったようで,何かこう申し訳なさを感じます。

50へラクロス:メガホーン/地震/眠る/寝言@薄荷の実
 この寝言ヘラに切り替えて以降卵ガチャをなかなか引けず,対特殊のはずが特殊個体値7のポケモン。対フーディン用の二体(例えばカビゴン+スターミー)とサンダーを同時に出されたら正直勝てる気がしなかったです。幸い一度も遭遇しませんでしたが。
 前半はへラクロスを積極的に登板させませんでしたが勝ち星を得られず,後半カビゴンを起用し始めたところ戦績が好転し始めたので,積極的に選出するポケモンというよりは,対フーディンの複数起用を防ぐ牽制用といった立ち位置なのでしょうか。
 ピントレンズを事前に入手できなかったため,「寝言なのに薄荷の実」ですが,眠った直後にメガホーンが必要になるシーンも(確か)あったので,決して役に立たなかったわけではないです。

55スターミー:ハイドロポンプ/身代わり/サイコキネシス/自己再生@神秘の雫
 カビゴン以外の多く出てきそうなエースに有利な構成にしようと思い立ち,対55サンダー,55ケンタロスは身代わりで対処し,55ガラガラはハイドロポンプで一撃,という構成に。(特殊個体値が7しかありませんが,筆者の手元の計算が正しければ,ハイドロポンプが普通に当たれば37/39の確率で倒せます。)その結果としてサイコキネシス以外の3つの技は確定したものの,最後の一つが決まらず苦戦。
           
技候補 メリットデメリット
10まんボルト 水(特にスターミー)に有利が取れる55サンダーの身代わりが壊せない
サイコキネシス 元の威力は一番高い,フシギバナにも通るナッシーで止まる
れいとうビーム 草で止められづらくなる水で止まる
あくむ 他の技では対処の難しいカビゴンに抵抗できる身代わりを確実に壊す手段が無い

 サイコキネシスの「ナッシーで止まる」というデメリットは,(眠り粉・サイコキネシス・大爆発を)身代わりである程度何とかなると考えたことと,筆者個人の予想としてナッシーとフシギバナは環境に半々くらいだろう,と予想していたことにより,あまり気にしていなかったのですが,いざ試合に臨むと,環境はナッシーだらけでありフシギバナは少なく,かえってこのデメリットが目立つ形となりました。


50エアームド:毒々/吹き飛ばし/眠る/ドリル嘴@奇跡の実
 サイドンとエアームドを両方入れることになったものの,鈍いを積んでいる間に一撃技で倒されては元も子もないと考え,鈍いはあえて入れず毒々を選択。ただ鈍い眠るカビゴン1体残しに対して弱かったので,素直に鈍いにしても良かったように思います。
 とはいえ,サイドンとの組み合わせで(圧し掛かり・地震・大文字・自爆のフルアタカビゴンを除く)非常に多くの型のカビゴンを組み止められたので,無理矢理入れた割には満足いく結果が残せました。現に「サイドンとエアームドを両方選出」した試合もあります。

 採用個体に関する記述はこんなところにして,実戦の記録・反省会は機会を改めようと思います。
 

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